レンタル農園でも、治自体運営の「市民農園」と民間の「貸農園」は、似て非なるものである。
治自体運営の市民の農園は、安さが売り。
赤字になっても「税金」を投入すれば・・・相当な区画まで増設できる。
しかし、市によっては3年待ちの抽選で・・・。
ここで・・・大きく作物栽培という観点から見ると、大きな問題がある。
一年ごとに、抽選で当たったとしても、同じ区画を使用できないということである。
・・・・・
作物栽培は「土壌作り」が大原則である。
一年ごとに区画が変わるのであれば・・・来年のこと考えて「土壌作り」する人いない!
こんなことで、永年「市民農園」継続できるのか???
農業に人は、2年後、3年後のことを考えて土作りするものである。
つまり、市民農園での栽培は「略奪栽培」になりやすい。
土壌に愛着が沸かない作物栽培というのは・・・何年やっても本物の栽培法を手にできないということ。
週末のレクレーションと割り切った人を集めての市民農園になる。
これは、農業と都市生活者の融合でもなければ、農業への理解を深めるものでもない。
このやり方では「越年草作物」も「多年草作物」もダメということ。

更に、一番問題なのは、病虫害防除の問題である。
食の安心安全が図れない「市民農園」になる。
農業では、残留農薬の問題で、耐性のこともあって、非常に神経を使って、各作物ごとに農薬使用は決められている。
少数株の多種類栽培の・・・狭い区画では、更に多様な人間、多様なレベルがミックスされるから、
水田のような美しい「棚田」の景観にはならない。
「虫食い・・・・というのは、市民農園の景観を表す言葉になる。

現在の治自体運営の市民農園開設の目的は、上手に作る人を育てて、長く農地を保全して頂くよりも、
差し迫った荒地になる遊休農地を、あまりカネかけないで保全することに重点が置かれている。
参加者の生産したものが・・・安心安全な食べ物であるかどうかは・・・自己責任で行っていただく。
そういうものようである。
しかし、参加者は必ずカネの計算をしている。
作物栽培というのは、畑に何回・・・足を運んだかで決まるのである。
自宅からの距離も・・・ガソリンのこと考えると重要な項目。
投資した金額と、得られた生産物の価値。
これが、完全無農薬栽培で作られたものなら、安心安全を高く評価する人もあるだろう。
しかし、現在の栽培では、スーパーで買うより農薬汚染されている場合も出てくる。
子供と週末にレクレーションで収穫したものが、子供に食べさせられないという事態も出てくる。
更に、前の人が・・・どんな農薬を使っていたのか、土壌農薬汚染まで考えなければならない。
一年更新というのは、非常に・・・農業の、作物栽培の法則と乖離している。
農耕民族、農家の人は、先祖からの土地に愛着、執着するのは、土壌を作りに血と汗を流したからである。
これが・・・市民平等の建前から、一年限りの使用に限定される。

ここのところが・・・治自体運営の壁、限界である。
そんな・・・ところか。
参加者は、それ以上のことを期待しなければいい・・・。
参加者が、こんな気持ちでは・・・生まれるものは「収奪のこころ」である。


民間の「貸農園」は、設備から全て自分のカネで行うから、料金では太刀打ちできない。
これを納得して頂けるように出来るかが・・・成功のカギになる。
つまり、治自体運営の市民農園と、何処まで差別化が出来る可ということが課題である。
つまり、思わしくない、不便、手が汚れる、足が汚れる・・・・水道が欲しい・・・・
駐車場、農具の持ち運び・・・。日除けも・・・・。
栽培」してみると…細かなことが多数ある。
教えてくれる人は・・・何時もいると助かる・・・。
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そういうことは、既に多くの貸農園で・・・要求を満たしている所が多い。
最後に残る大問題、大課題が「完全無農薬」で・・・作れないということである!
時々「無農薬」という宣伝を見かけるが、本当に無農薬出来るかということ。
現在の有機栽培では、ほとんど不可能。
家畜の排泄物利用の堆肥では、ほとんど不可能。
EM農法でも不可能である。
有機栽培している農家の人は、多くの人が「挫折」。


ようやく2017年。
世界ではじめて「完全無農薬栽培」が出来るようになった。
この栽培法を広く市民農園に普及するための、このホームページを開設した。
ご期待ください。
差別化して・・・永遠継続する「貸農園」になれるのは、この完全無農薬栽培法を指導できるところしかない。
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治自体運営の市民農園と民間の貸農園の課題と問題点

kasi no7